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TQMとは何か?

日科技連のホームページにTQMに関する情報が掲載されています。ここにTQMの3つ特徴として、3つの対象、3つの視点、3つの特性が掲載されておりました。

・対象

しくみ=組織、システム

しごと=業務プロセス

ひと=個人

・視点

顧客志向

人間性尊重

利益確保

・特性

組織的アプローチ

プロセス重視

科学的アプローチ

 

企業活動を要素分解していけば、複数の組織が連携してシステムとなり、更にその中身は複数の業務プロセスで成り立っています。その業務プロセスは、結局のところ人の作業で構成されます。作業は工場の生産ラインの中だけでなく、営業活動、設計・開発業務、事務処理もすべて人の作業で構成されているということです。企業活動のベースとなるのが人であって、そこで働く人の考え方やスキルが重要になってきます。しかしどんなに人材育成に力を入れてスキルを向上させても、すべての人が同じようなスキルを身に着けられませんし、ヒューマンエラーは発生するものです。そこで、アウトプットのバラつきを抑えた標準化やミスの発生しにくい手順などの業務プロセスが必要になります。また仮にミスが発生した場合でも、直ぐに顕在化できるしくみやリカバリーできる組織体制も必要になってきます。

 

TQMは、しくみ、しごと、ひと、という企業活動の要素に対して、顧客志向、人間性尊重、利益確保という視点で、組織的アプローチ、プロセス重視、科学的アプローチという手法を用いて最適化しながら、企業活動そのものを具体化しています。