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プロセス重視

プロセスとは何か?

プロセスとは、インプットをねらい通りのアウトプットへ変換する手続き・手順です。

経営学者のドラッカーも「マネジメント」の中で、「仕事とは、個々の作業ではなく一連のプロセスである」と述べているように、プロセスは仕事を構成する要素となっています。

このプロセスは、効率的に、しかも、いつでも同じようにねらい通りのアウトプットになる必要があります。これはプロセス保証の考え方です。トヨタ生産方式流に言うと、「自工程完結」の考え方です。ねらい通りのアウトプットをするプロセス保証では、以下の点について明確化が必要です。

・プロセスの目的(何のためにあるか)

・プロセスの目標(レベル、期待値)

・インプットとアウトプット(必要とする資源、出てくる成果)

・手順

・判断基準(QCDの結果の判定)

さらにプロセスは、相互に連携して仕事を構成しています。そのためプロセスとプロセスのインターフェースや各プロセスの責任と権限も明確にする必要があります。ドラッカーは、「予期せざる偏差を感知し、プロセスの変更の必要性を知り、必要な水準にプロセスを維持するためのフィードバックの仕組みが必要である」と、プロセスを対象にした管理の必要性を述べています。

 

TQMのプロセス重視とは、プロセスに焦点を当てPDCAを回し、プロセスを継続的に改善していく活動です。