日常管理の目的は、仕事の中での異常を直ちに顕在化させ、対処への行動を促すことです。そのためには、標準化された手順で、何か正常で何が異常なのか、評価基準を明確にしておくことが必要です。
企業活動は日常の一人ひとりの活動が連動した結果であるように、組織の各階層のプロセスに対して、管理のPDCAを回す必要があります。日常管理は、部門やチームのそれぞれの役割を確実に果たすことができるようにするための、重要なツールです。
日常管理は、管理するプロセスの目的に沿った管理計画の策定が重要です。
・手順やルールの明確化(標準化)
・インプットとアウトプットの明確化
・活動内容を客観的に評価・計測する方法の明確化
・評価・計測結果の記録
・管理項目と評価基準の設定
・異常時の取るべきアクションの明確化
業務日報や週報を上司に提出する、というようなことも日常管理の一つの手段です。しかし、活動内容を客観的に評価・計測する方法や評価基準が決められておらず、活動報告だけで終わってしまうようなケースが多々あります。また、「異常」の報告をしても、異常時の取るべきアクションが不明確なことや組織的になっておらず、処置が手遅れとなることが多くあります。
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