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科学的アプローチ

TQMの特性の最後は、「科学的アプローチ」です。

科学的アプローチとは、一見、不規則や無関係と思われる断片的な情報を、統計的な手法を用いて論理的に体系化して解を導くことです。そのため、今起きている事実を様々な観点で捉えること、論理的な考え方で物事を整理することが重要になります。

 

多くの経験や知見を持ち合わせた人は、経験や感に基づく仕事でも、質の高い成果を出すかもしません。しかしながら、誰もが一定以上の成果を出すためには、QCDの観点で客観的に評価し、判断できることが求められます。科学的データに基づく分析、客観的な事実に基づく論理展開によって、体系的に成果を出すことが重要です。

 

 

TQMにおける科学的アプローチには、三現主義、演繹法・帰納法などの考え方やQC7つ道具などの各種品質管理手法があります。次回は、三現主義を考えてみます。