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三現主義

ものづくり現場では、現場、現物、現実の三現主義を重視します。これは机上で考えた理屈ではなく、実際に現場へ足を運び、現物を見て起きている事象を観察し、現実を踏まえて物事を考える必要があるからです。トヨタをはじめとする製造業のものづくり現場では、この三現主義に原理・原則を加え、五げん主義とも言われています。原理・原則も、論理的な考え方をする上で前提となるものです。

 

解決策を急ぐあまり目の前の問題への対処療法に走ってしまうケースは良くあることです。いわゆる「机上の空論」で進め、物事の本質を理解しないまま判断してしまい、後に再び大きな問題が発生してしまうこともあります。経営幹部や管理職は特に注意が必要です。かつて現場を経験し、誰よりも現場を理解していると過信も生まれやすいばかりでなく、現場は日々刻刻と変化しているものです。原点に帰って、現場、現物、現実を正確に把握する姿勢が求められます。