TQMの科学的アプローチには、目的に応じた様々なツールがあります。
QCD、PDCA、5S、QC7つ道具、FMEA、FTA・・・など、品質管理の視点であげてもきりがありません。品質管理だけでなく、ビジネスでよく使われる5フォース、3C、SWOTなどのフレームワークも含まれます。
フレームワークを活用することで、物事の全体の構成要素を多面的に整理し分析することが可能になります。フレームワークを活用する上で重要なのが、MECE(ミッシー)という考え方です。MESEとは、Mutually Exclusive Collectively Exhaustive の頭文字を取ったもので、「モレなく、ダブりなく」の状態のことです。モレがあると論理的に道筋が立っているとは言えませんが、ダブり(重複)があっても、白黒付かない場合や同じことの繰り返しになるなど、ムダや混乱の原因にもなります。
市場を細分化する際、例えば10代、20代・・・というように年齢層で層別すれば、MECEになります。このように数値的に分けることができるとMECEを考えるのも容易ですが、定性的なものをMECEに細分化するのはとても難しいものです。MECEに考える上でのポイントは「逆転の発想」です。表なら裏、上なら下、常にその逆は何かも一緒に考えることで、モレなく考えることに繋がってきます。
せっかく最適なフレームワークを活用して物事を整理しても、MECEでなければ台無しです。思考のフレームワークには様々フレームワークがありますが、MECEに考えることが論理的思考の出発点になっています。
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