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PDCAサイクル

TQMの活動を解説していると、必ず出てくるのがPDCAです。デミングが提唱した目標達成のためのフレームワークであるPDCAを改めて考えてみます。

PDCAは、Plan-Do-Check-Actionの頭文字です。「PDCAを速く回せ」とよく言われますが、「緻密な計画を立案していて中々実行できない」、「どこから手を付ければ良いのかわかない」、「実行結果は何をもって評価するのか?」、「アクションとプランは一緒でのいいのか?」など、簡単なようでうまくPDCAを回せない人も多いと思います。

 

Plan

目標を設定し、目標達成までの実行計画、実行結果をどのように測定するかの評価計画の3つの視点で計画を立案すると良いと言われています。しかし、ぐずぐず計画を検討していて実行できないのであれば、本末転倒です。目標を設定したら試行錯誤で良いのです。5W1Hの観点で実行すべきことをあげて、実行に移すことが重要です。

 

DoCheck

小さなミスはWelcomeです。ミスをしたら、どのプロセスに問題があったのか、その問題の原因は何か、必ず振り返ることが重要です。また適切な判断をするためにも、適切に実行結果を測定できることも重要です。あらかじめ測定方法を決めた評価計画が立案できれば良いですが、実行してみないとわからないことも多くあります。そのため、実行結果は必ず記録に残し、試行錯誤を繰り返して評価方法や評価基準を明確にしていきます。

 

Action

このフェーズですべきことは、「改善」か「標準化」です。期待していた成果がでなければ、その原因を究明し改善を図って計画に反映させます。期待していた成果が出ていれば、再現性を高めるための標準化を行います。期待通りの成果が出れば良しではなく、その成果を継続的に出すことができるのか、そのプロセスを標準化していくことが重要です。

 

 

試行錯誤することを体系的に考えてみると、それがPDCAになっています。試行錯誤を繰り返すことで徐々にPDCAへと体系化され効率的になってくる、それがPDCAを回しているということになります。