何のためにやるのか、やって欲しいこと、やりたいことは何か。これらが明確になってくると、あるべき姿も具体化してきます。
ビジョンは、未来のあるべき姿をビジュアルなイメージにしたものです。顧客に感謝され社会へ貢献している姿や活き活きとした社員の笑顔までイメージできるものが良いです。そのビジョンからイメージする姿に見合う数値的な指標が、目標設定となります。
良い目標は、
① 具体的である(ビジョンと数値が一致)
② 頑張れば実現可能である
③ 期限などの時間軸が設定されている
④ 測定、評価が可能である
と言われています。
具体的であることとは、誰もが共通認識できることが必要です。あいまいだと、何をどう頑張れば良いのかもわからなくなります。
実現可能性は、どう考えても無理な目標設定ですと、最初から諦めてしまうことにもなりかねません。一方で、売上高や営業利益を1~2割増加程度の目標ですと、実現可能ではあるものの現状からの脱却は図れず大きな成果を生み出すことはできません。これまでの延長ではなく、知恵を出して創意工夫をすれば実現可能な目標設定にすることが重要です。
目標達成の期限が設定されていることも必要です。いつかは売上を3倍にすると言っても、漫然と目標を追い続けるだけで達成は難しいでしょう。
もちろん、測定、評価できなければ、達成したかどうかもわかりません。
あるべき姿に見合う数値指標を目標として設定したら、目標達成のシナリオ(戦略)と進捗状況を管理するKPIが必要になってきます。
次回は、目標達成のシナリオとKPIを考えていきます。
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