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開発プロセス

ものづくり現場や製品・サービスの提供後に発生する問題の多くは、設計ミスや仕様などの考慮不足といった製品やサービスの設計・開発に起因しています。ISO9001:2015の8.3.3「設計・開発へのインプット」で規定しているように、過去の類似事例や失敗事例、法規制、起こり得るリスクなど、製品やサービスの設計・開発では、様々なことを考慮する必要があり、考慮すべき事項を洗い出していくと膨大なチェックリストになります。

 

そう、チェックリスト地獄です。

チェックリストは、漏れなく確認するための必要なツールでもありますが、膨大になってくるとチェックしたという安心感で新たなリスクに気付き難くもなります。

 

チェックリスト地獄に陥らないためには、プロセスの中で工夫が必要です。

例えば、チェックリストのレビューやチャートやマトリクス表などへの整理の規定化です。

設計・開発の計画段階で、チェックリストに過不足がないかをレビューするプロセスを組み込むことでリストの膨大化が防げます。

複雑に関係する処理は、文章だけでは抜け漏れに気付くことができません。処理フローやタイミングチャート、マトリクス表など、図表に整理することで、気付きの機会を増やすことができます。

 

一見、面倒くさいひと手間がヒューマンエラーの防止に繋がります。