· 

チームをつくる――コミュニケーション

チームをつくる上で欠かせないのが、コミュニケーションの強化です。

コミュニケーションには、縦と横のコミュニケーションがあります。

 

縦のコミュニケーションは、リーダーとメンバー、上司と部下といった縦の関係のコミュニケーションです。コミュニケーションですから双方向になっている必要がありますが、縦の関係は、指示、命令のような一方向の伝達になりがちです。「自由に意見を言ってくれ」と伝えたところで双方向のコミュニケーションにはまずなりません。リーダーはメンバー一人一人と対話を重ね、それぞれの考え方の違いを理解する必要があります。例えば、チームの将来像についてどのような想いがあるか、率直な感想や想いまで出てきた意見を尊重しながら対話を重ねるのも良いでしょう。

 

横のコミュニケーションは、メンバー間のコミュニケーションです。縦のコミュニケーションに比べ横のコミュニケーションの方が確立しやすいと思いがちですが、メンバーには役割分担があり、思いのほかコミュニケーションが少なかったということが多々あります。専門性が高くなると更に少なくなる傾向にあります。これは仲が良い、悪いではなく、特に話す必要がないというだけで、対話の必要性を感じていないからです。ですからリーダーは、メンバー間の対話機会を様々な形で作っていく必要があります。例えばゲームなどを利用した遊びで相互理解を深めるきっかけをつくるというのも一つの方法です。メンバーそれぞれの考え方や役割、得意不得意なことを相互に理解してくると、自然と対話も増えてきます。

 

リーダーはメンバー一人一人と向き合うだけでなく、メンバー間の関係性も把握しながら、コミュニケーション環境を整えるマネジメント力も求められています。